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D-Blockの一員で元The Loxのメンバーとしても知られる、ニューヨークを代表するラッパーStyles Pの3rdアルバム『Super Gangster (Extraordinary Gentleman)』について。Styles P…Bad Boy時代からカウントすると、かなり長い間活躍してますよね。1stアルバム、2ndアルバムともに良かったし、何気に好きなラッパーだったりします。

そして3枚目のオリジナル・アルバムとなる本作だけど、先行曲からして素晴らしかった。その先行曲というのが盟友Swizz Beatzがプロデュース&客演した『Blow Your Mind』。もうねぇ、最高すぎて言うことないっす。間違いなく2007年を代表するキラー・チューンっす。この曲が収録されてるだけで大満足っす。

でも嬉しいことに特筆曲はこれだけじゃないんですよね。JadakissとSheek Louchという旧The Loxのメンツが集結した『Gangster, Gangster』。これもめちゃめちゃカッコいいんですよ。誰がプロデュースしてると思います?なんとPete Rockが手掛けてるんですよ。とにかく鬼ソウルフルで、気付いた時にはトコロテンしてました。

これら以外でいいと思ったのは、あのHi-Tekプロデュースでハレンチなビデオが流出しちゃった男性R&BシンガーRay Jが客演した『Let's Go』、The RootsのBlack Thought客演でSyl Johnson"Is It Because I'm Black"を使用した『Cause I'm Black』の2曲。特に前者はヤバいですね。Hi-Tekの良さを再確認させてくれる1曲になってます。

他も手落ちのない楽曲多数で、前作で素晴らしい相性を見せた人気者Akonと再び絡んだ『Got My Eyes On You』、荒野を連想させるようなトラックをバックに男気あふれるラップが乗る『Holiday』(Max B客演)、Johnny Griffith"Love Is Just A Word"をサンプリングしたKid Capriプロデュース曲『Da 80's』、Vinny "King Of Bratz" Idol提供の声サンプリングが効いた『Alone In The Street』、ダークでドラマティックなトラックが印象的な『In It To Win It』(Bully客演)、NasやMobb Deep作品なども手掛けるThe Alchemistがプロデュースした『All I Know Is Pain』、『Green Piece Of Paper』、中毒性のあるドラッギーな1曲『Look At Her』、迷路に迷い込んだような気分にさせられる『Shoot N****s』(Raw Buck客演)、硬質なスネア?の音が存在感をはなつVinny "King Of Bratz" Idolプロデュースの『Super Gangster』、Ghostface Killahをフィーチャーした『Star Of The State』、マーチングバンド調のドラムが炸裂する『U Ain't Ready 4 Me』(Beanie Sigel客演)と、硬派なんだけどバラエティに富んだ快作に仕上がっています。

欲を言えばあと2、3曲Swizz Beatz曲が欲しかったけど、Hi-Tek曲やPete Rock曲が素晴らしかったのでよしとします。皆さんもぜひチェックを。

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