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Common作品などでもおなじみの、フィラデルフィア出身のシンガーBilalのお蔵入り2ndアルバム『Love For Sale』について。BilalはThe Rootsの?uestloveらとともにThe Soulquariansに参加。D'angeloやErykah Baduらのバックでバック・コーラスなどを経験したのち、2001年にデビュー・アルバム『1st Born Second』をリリースしました。「あのDr. Dreが惚れ込んだシンガー」として話題になりましたよね。そんな彼の本作ですが、2006年にリリースされる予定だったにもかかわらず、音源がリークされてしまったため発売は棚上げに…。

ということで残念ながら市場に出回ることはなかったアルバムではあるんだけど、前作に続き本作もBilalワールド全開のソウルフルな内容になってます。手元にあるのが音源のみということで、詳しい参加陣などは一切不明。簡単に各曲の感想だけ書きますね。

一聴して気に入ったのは、ホーンを使った美しいバックトラックも最高だけど、その上を踊るBilalの熱唱ヴォーカルにノックアウトさせられる『All For Love』、こちらも要所で鳴るホーンや美しいファルセットがスパイスになった至極のソウル・ナンバー『Hands Of Time』の2曲。なんていったらいいんだろう。癒されるようで脳内をシェイクするような、この紙一重な心地良さ?がいいんですよね。

次点では、どっしりとしたドラム・ビートが存在感を放つ怪しいファンク・チューン『Gotsta Be Cool』、ギターの軋む音まで聴こえる生でアコースティックな『Lord Don't Let It』あたりが好みかな。あとはKanye Westあたりがやりそうなソウルねた炸裂のトラックを背に歌う幕開け曲『Something To Hold On To』、イントロの故障したコロ助みたな声がおもしろい幻想的なナンバー『You're All I Need(Feels Like Heaven)』、ときどき顔を覗かせる個性的な歌い方が曲のアクセントになっている『Make Me Over』、Bilalの代名詞といってもいいあのうねるようなヴォーカルで歌い貫くネオなナンバー『Get Out Of My Hair』、軽くエレクトロなサウンドが新鮮に響く『Hollywood』、Bilalの脱力系ヴォーカルとタメを効かせたまったりとしたサウンドが重なり覆い被さってくる癒しの1曲『White Turns To Grey』、コンガのような音が民族音楽っぽい雰囲気を醸し出す怪しくもおもしろい楽曲『Sorrow Tears And Blood』、時おり登場するスペーシーに加工された声が◎な『Sweet Sour You』と、前作で表現した独自の世界をさらにワンランク上にもっていったような内容になっています。

たしかにこういうネオ・ソウル系の作品は売りにくいですよね。簡単に「リークされたから曲を差し替えてリリース」ってわけにいかないのもわかるけど…残念です。

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