898fb513

Andre HarrisなどA Touch Of Jazzのバックアップによりデビューした、トロント出身の男性R&B/SOULシンガーGlenn Lewisのお蔵入りアルバム『Back For More』について。彼は2002年にアルバム『World Outside My Window』でデビュー。ネオ・フィリー色濃い内容で、なかなかの出来だったのを覚えています。

そんな彼の本作ですが、2004年にリリースされる予定だったにもかかわらずお蔵入りに。それが原因かGlennは2005年にEpic Recordsを離れ、現在は売れっ子プロデューサー・コンビThe Underdogs率いるUnderdog Entertainmentに籍を置いてるみたいですね。この秋には待望のNEWアルバムも予定されてるとか。

さて注目の内容ですが、これまた気合い十分の力作になってるんですよ。まずは本作からのリード曲だった『Back For More』から。この曲はREGGAEを取り入れるのを得意とするカナディアン・ラッパーKardinal Offishallをフィーチャー。ということでほどよくREGGAEのテイストが注入された心地よさ高めの1曲になっています。

あと注目どころとしてはHIP HOP界のドンJay-Zを迎えた『She's Got It』なんて曲もあったり。疾走感あふれるファンキー・チューンで、こちらも侮れない出来ですね。そしてMichael Jacksonの名曲カバー『Rock With You』や、もろJAZZなスロウ『Under The Stars』なども必聴かも。

ちょっと曲数が多いので、あとの曲は簡単にいきます。品よくファンクしてる『Your Love Is Too Much』、キラキラ・スムージーなトラックにGlennのCarl Thomas似のヴォーカルが乗る『ABC』、遊牧民をイメージさせるような幻想的なサウンドが心地いい『The Greatest Love Of All』、得意のフィリー・フレイバーを漂わせた『Shame On You』、タンゴっぽい音と力強いバンドの音がGlennのヴォーカルに絡まる『Missing My Woman』、情感たっぷりのヴォーカルが琴線に触れる特筆級ミッド『Find Our Way』、Mike Cityが作りそうなビートが立ってる安定感のあるナンバー『Selfishly』&『The Most』&『Ordinary Day』、切なさで胸が張り裂けそうになる泣きのバラード『We've Come Too Far』&『Fall With You』、軽くラテンの香りが漂っている『Fly Away』、酒を片手に聴きたいムーディー・チューン『Gone Again』、女性シンガーとデュエットしたボサノヴァ・ナンバー『From The Bottom To The Top』と、ジャンルの枠に縛られないバラエティに富んだアルバムになっています。

R&B/SOUL、JAZZ、ラテン、ボサノヴァなど、本当に多種多様な曲が収録されているんだけど、とっ散らかってはないんですよね。これらを一つにまとめてるのは他の何物でもないGlennのヴォーカル。絶品です。

Back for More [Analog]
Lewis, Glenn
Sony
2003-10-14

Thank you for your support!
 にほんブログ村 音楽ブログへ