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長年にわたり大ヒットを連発しているラッパー兼プロデューサーTimbalandのファミリーとしてプチ活躍?してた才色兼備シンガーKiley Deanのお蔵入りデビュー・アルバム『Simple Girl』について。彼女はTimbalandのレーベルBeat Club Recordsとサインしていて、客演やソングライターとして徐々に知名度を上げていき、2003年あたりに「ようやくデビューか?」と思ってたんだけど、悲しきかなお蔵入りに…。

でもこれ、お蔵入りさせるには勿体無いすぎる内容で、ボーナス・トラックを含めると全19曲収録されているんだけど、な・なんとTimbalandプロデュース曲が14曲もあるんですよ。しかも各曲の完成度がいいのなんのって。Aaliyah"Rock The Boat"を意識してか?サビで"Rock The Boat♪"と連呼するティンバ節炸裂の『Make Me A Song』、あやしく跳ねるビートやTimbalandの鼻歌がいい味出してる怪しいファンク・チューン『No』、Aaliyahばりの艶のあるしっとりヴォーカルに心奪われる『Just Like That』、美しさと妖しさが同居した『Confused』あたりは、Timbalandファミリーの永久歌姫Aaliyahを髣髴とさせるヴォーカルだし、ヴォーカル、トラックともに浮遊感が漂う『Kiss Me Like That』、カントリーとR&Bをミックスしたような『America』、低音ヴォーカルがぞくぞくするくらいセクシーな『Simple Girl』、エモーショナルな歌声に引き込まれる『As Days Gone By』などは、Brandy似に聴こえたりと、ティンバ・サウンドとの相性もバッチリ。たまにTweetぽく聴こえる時もありますしね。

他のTimbaland曲は、Kileyの気だるくセクシーなヴォーカルにティンバ・サウンドがねっとり絡みつく『Cross The Line』、荒野っぽくもありスパニッシュぽくもあるエキゾチック・チューン『Keep It Movin'』、タイトルからも察しがつくとおり切なさや儚さがにじみ出てるバラード『War Song』、どこか懐かしい感じがするノリのいいナンバー『Stay Away From My Boyfriend』、出たがりTimbalandの合いの手が入る『Busy』&『Lovin You』などあり。どれもTimbalandの気迫が伝わってくる本気曲ばかりでビックリですよ。

あと誰が手掛けたのか不明だけど、爽やかで清潔感あふれる感じの『Better Than The Day』、情感あふれる艶美な歌声に酔わされるミッド『Should I』、アルバムの〆に相応しい美バラード『Who Should I Run To?』と、今リリースしても普通にヒットしそうな力作に仕上がっています。

歌も曲もルックスも問題ないのにお蔵入りって…。よく覚えてないけど先行曲がヒットしなかったのか?現在彼女はBeyonceのパパMathew KnowlesのレーベルMusic World Entertainmentに所属し、アルバム・デビューを目指しがんばってるみたいです。再レコーディングするよりこれリリースした方が確実に売れんじゃないの?

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