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数々のトラブルや聴力障害などにより、しばらくの間アルバムをリリースしていなかったブルックリンを代表するビッチ・ラッパーFoxy Brownのストリート・アルバム『Brooklyn's Don Diva』について。前作から7年ぶり?ほんと「やっと出たか」って感じですね。そんな待望の本作は古巣Def Jamを離れ、自身のレーベルBlack Rose Entertainment(Koch傘下)からのリリースとなっています。頂いた情報によると、彼女のマネージャーが勝手にリリースしちゃった問題作らしい…。なんかゴタゴタしてますね。

本作に先駆け流れていたナンバーで『When The Lights Go Out』という曲がありました。Diddy"Last Night feat. Keyshia Cole"似のエレクトロ・トラックにKiraによるメロディアスな歌が乗る好曲で、HIP HOPファンのみならずR&Bファンも要チェックな1曲に仕上がってましたね。この曲をはじめ、今回はメロディアスな歌モノが豊富にそろってるんですよ。

間もなくNEWアルバムが発売予定のデトロイトを代表するシンガーDweleをフィーチャーしたソウルフル・チューン『Never Heard This Before』、Lil' Moのハイトーン・ヴォイスが炸裂する『Bulletproof Love/One Love』などの有名シンガーを招いた曲も◎だし、ブリブリのシンセが存在感大なサウス調なんだけど、Mavadoが歌うフックがいい感じにレゲエ風味をプラスしてる『We're On Fire』、Jay Rushの鬼ソウルフルな歌声が素敵すぎる歌モノ『Dream Of F****** A D-Boy』と、聴きやすさもバッチリ。

その他も、ダンスホール/レゲエ界の人気者DeMarcoをフィーチャーしたヴォコーダー使用の病み付きナンバー『She Wanna Rude Bwoy』、Foxyとダンスホール・シーンの女王Lady Sawがフロウをぶつけ合う『The Quan』(アルバムのラストにHIP HOP MIXも収録)、Morgan Heritageと元恋人?Spragga Benzを迎えた心地よさ100%のレゲエ・チューン『We Set The Pace』などのFoxyならではのダンスホール/レゲエ・チューンや、本作のオープニング・ナンバー『Brooklyn's Don Diva』、おなじみの切れ味鋭いラップでほんのりロッキッシュでエッジーなトラックを乗りこなしてみせる『We Don't Surrender』(Grafh客演)、The Firm仲間でもあるAzをフィーチャーしたひんやり夜系ナンバー『Too Real』、哀愁を帯びたようなミディアム『Star Cry』、前作でもいい仕事してたYoung Gavinがプロデュースしたソウルフル・チューン『Why』、GrafhやPrinzらとどっしりエッジーなトラック上を暴れ進んでいく『How We Get Down』などのHIP HOPチューンまで、バランスよく収録された渾身の復帰作になっています。

聴力障害の影響で本調子じゃないせいか、ちょっと「ん?」と思うような場面もあったりするけど、そんなのはほんの些細なことで。Foxyファンとしては復帰してくれただけでも嬉しいっていうのに、楽曲の出来も申し分なくて嬉しさ2倍です。

Brooklyn's Don Diva
Brown, Foxy
Koch Records
2008-05-13

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