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ダーティ・サウスというか、いまやHIP HOP界を代表する主要ラッパーにまでのし上がったDef Jam所属のギャングスタ・ラッパー、"スノーマン"ことYoung Jeezyの3rdアルバム『The Recession』について。本作は生存競争が激しいUSの音楽シーンで、Billboardアルバムチャート第1週で26万枚を売り上げ、見事1位を獲得。先行シングルが思ったほどヒットしなかったみたいだけど、彼にとってそれはほんの些細なことに過ぎなかったみたいですね。

その先行シングルというのがKanye Westをフィーチャーした『Put On』。プロデュースはおなじみDrumma Boyで、ドッシリと重たいバウンス・ビートが雄臭く鳴り響く硬派な1曲になっています。後半のKanye Westのパートが「君はT-Painか!」とツッコミたくなるくらいヴォコーダー全開でおもいろいですよね。

この先行曲も嫌いじゃないけど、それ以上に惚れたのが10曲目『Circulate』。Billy Paul"Let The Dollar Circulate"をサンプリングしてるんだけど、とにかく鬼ソウルフルなんですよ。極上すぎて聞くたび昇天寸前…間違いなく本作のキラーボムでしょう。この曲に匹敵する良さをもつ曲は他にもあって、J.U.S.T.I.C.E. Leagueプロデュースの『Word Play』も女性ボーカルがいい感じに効いてて中毒性十分。そして『Don't Do It』もソウルフルな味付けが絶妙で思わずリピート・ボタンを押してしまう自分が。この3曲は必聴だと断言しておきます。

これらに次いで好きなのは、フックが頭から離れなくて困ってしまう『By The Way』、同じくこちらも病み付き度高いフックが◎な『Don't You Know』、Anthony HamiltonとLil Boosieをフィーチャーした歌モノ『Everything』、エレクトロなトラックにJeezyのラップとTrey Songzの歌が乗る『Takin' It There』、Nasと黒人大統領支持を宣言する『My President』あたり。

その他も『Welcome Back』、『Crazy World』、『What They Want』、『Get Allot』などの男気あふれる曲を筆頭に、Drumma Boyプロデュースの『Amazin'』、『Hustlaz Ambition』、哀愁漂う『Vacation』、Shawty Reddプロデュースの『Who Dat』と、今回も汗臭い気合いの入ったアルバムに仕上がっています。

個人的にハードなトラップ・ビーツ系の曲はそろそろ飽きはじめてるから、前半だけを聞いた時点では微妙に感じたけど、中盤あたりからのソウルフルな流れで印象が激変。やっぱJeezyいいですね。

Recession
Young Jeezy
Def Jam
2008-08-28

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