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Jermaine Dupri率いるレーベルSO SO DEFに在籍していたガールズ・グループXscapeの一員Latocha Scottのソロ・デビュー・アルバム『Solo Flight 404』について。Xscape…ソロで成功を収めたKandiの代わりにKiesha Milesを迎え再結成し、4thアルバム『Unchained』をリリースするなんて噂もあったけど、結局お蔵入りしたみたいですね。そんなXscapeのブス担当(失礼)だったLatochaが2003年にリリースした本作。

歌唱力には定評があった彼女だけあって、全体的に安心して身を委ねることが出来るものが多く、飛行機が飛び立つ音が印象的なイントロ『I Am Here』に続く2曲目『Still Ghetto』からして聞かせてくれる。R. KellyやSteve "Stone" HuffでおなじみのSparkle作品がツボだった人はきっと好きなノリじゃないかなーと。

こういう安定感のあるミッド〜スロウは他にもあって、持ち前の歌唱力&表現力が活かされた『Fantasy』、タイトルからも察しがつくとおり美しさで満ち溢れた心が洗われるようなバラード『Thank You』、軽くオリエンタルな香りのするしっとりとしたトラックをバックにしなやかに歌い上げるスロウ・ナンバー『Forever』、Latochaのセクシーで妖艶な歌声とギターの哀愁漂う音色が相性よく絡み合う『Sista』、ファルセット気味に声を重ねたサビの美しさに恍惚として聞き入ってしまう美メロ・ナンバー『You Make Me Feel』、指をスナッピングさせながら歌い進んでいくゴスペル調バラード『Believe』と、美しいものから酔わせてくれるものまで幅広く収録されています。

ではアップ群はどうなのか。ご安心下さい。アップの方も結構粒揃いで、TLC『FanMail』あたりのデジタル音を髣髴とさせる機械的なアップ『Yo Chic』、当時のTimbalandが作りそうな微チキ仕様のインタールード『Rock On Da Block』、フィーメール・ラッパーMs. B'Havinをフィーチャーしたグルーヴィなアップ『2 Nite』、当時らしいチキチキ系の変則ビートを乗りこなしてみせる『Can't Stop』、ラッパーJ.O.C.を招き入れたパーティー・チューン『P.A.R.T.Y』、たたみ掛けるような高速ビートが印象的な『Dream』と、当時のトレンドを上手く組み込んだ佳曲が豊富に取り揃えられています。

インディ・レーベルからこっそりとリリースされた本作だけど、内容に関しては全くもって問題なし。というか結構聴き応えがあって個人的には好きですね。


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