4ba3d28a

指名率No.1の引っ張りだこアーティストT-Painの3rdアルバム『Thr33 Ringz』について。これは俺だけかもしれないけど、T-Painという名前を聞いて思い浮かぶ曲が彼名義のものではなく、他のアーティスト曲に客演した曲が先に浮かんじゃうんですよ。T-Painにとってこれはいい事なのか悪い事なのか…まあどっちでもいいか。

早速内容を見ていくと、まず目に付いたのが豪華なゲスト陣。まあ今の勢いを考えると予想できたことだけど、こういうアルバムって結局ゲスト頼みになって内容はイマイチってパターンが多々あるんですよね…。果たして本作はどうなのか。

本作からの先行シングルに抜擢されたのは、南部からLudacrisを招きいれ、タイトルどおりのチョップ&スクリュードに十八番のヴォコーダーを絡ませた『Chopped N Skrewed』と、人気R&BシンガーChris Brownをフィーチャーしたダンサブル・チューン『Freeze』、そしてLil Wayne客演の極上メロウ曲『Can't Believe It』の3曲でした。特に新鮮味のない出来といえばそうだけど、及第点を超えた安定感のある出来という見方もできますよね。個人的には3曲とも嫌いじゃないというか、結構好きな感じでした。

でも個人的白眉曲はMusiq Soulchild、Raheem DeVaughn、Jay Lyriqを迎え入れた12曲目『Reality Show』。この曲は聴いた瞬間ノックアウトさせられちゃいましたね。ピアノ・ループも心地いいんだけど、何よりもMusiq & Raheemの歌声が最高すぎますから。一聴の価値アリアリでございます。

あとAkon、Diddy、Mary J. Blige参加の『Change』もヤバい。ヤバいというかこれ反則技ですから。豪華メンツ参加な上、あのEric Claptonの大ヒット曲"Change The World"をモロ使いですよ?嫌でも頭にこびり付いちゃいますから。嫌でもリピートしちゃいますから。

その他の注目曲を挙げていくと、『Go Girl』の客演返しでCiaraが参加した疾走感あふれる軽エレクトロ・ナンバー『Blowing Up』、親分AkonとHIP HOP界の若き帝王T.I.をフィーチャーしたベース調の『It Ain't Me』、こちらもマイアミ・ベース系の『Superstar Lady』(Young Cash客演)、Kanye Westと共に2ステップを薄味にしたようなトラックを乗りこなしてみせる『Therapy』などかな。

これら以外も、ノリに乗ってる彼だからこそ歌える『Ringleader Man』、ネッチョリとした耳触りの『Long Lap Dance』、アコギの音色が哀愁を醸し出す『Keep Going』、シンセを多用した『Digital』(Tay Dizm客演)、DJ Khaledと暴れ倒す『Karaoke』、そしてボートラのアゲアゲ・ナンバー『Naked On The Dancefloor』と、今の勢いをそのまま体現したような充実作になっています。

これはもう「気になる人はサクッと買っちゃって下さいな」の一言しか言うことはないですね。それにしても反則曲『Change』をリピートしちゃってる自分にムカつく(笑)でもまあ素直に受け入れようっか。

Thr33 Ringz
T-Pain
RCA
2008-11-12

Thank you for your support!
 にほんブログ村 音楽ブログへ