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魅力的な低音ボイスを持つ"サッドソングの女王"ことToni Braxtonの3rdアルバム『The Heat』について。大物プロデューサーBabyfaceらのバックアップを受け、毎回コンスタントにヒット曲を放ってきたToni Braxtonですが、このアルバムのリリース前に浪費癖が災いし自己破産するなど、歌手生命もヤバいんじゃないかと思わせるような出来事がありました。そんな彼女が"アタシはここよ!"とばかりに存在感をアピールした本作は、Rodney Jerkins、Dr. Dre、Left Eye、Jazze Pha、Johnta Austinらの豪華なゲストを迎え、バラードのイメージの強かった彼女がちょっとしたイメージチェンジを図った意欲的なアルバムになっています。

本作を紹介するにあたって絶対に避けて通れない曲がありますよね。はい、『He Wasn't Man Enough』です。この曲はRodney Jerkinsがプロデュースを担当した説明不要の大ヒット曲で、勢いに乗りまくってた当時のRodneyの旨味が凝縮された哀愁感のあるアップ・ナンバー。Toniのオカマ声との相性もバッチリで、ダンスチューンも歌えることを証明しました。

アップといえば『Gimme Some』もスルー厳禁ですね。TLCのメンバーLeft Eyeが存在感のあるラップを披露する品のあるアップで、な・なんとBabyfaceとJazze Phaが共同でプロデュースを担当。メンツも曲の出来もマーベラスでございます。あとお気に入りなのは、愛する旦那様Keri提供のセクシーで妖艶なミッド『The Heat』、あの大御所プロデューサーDr. Dreが語りで参加したTeddy BishopプロデュースJohnta Austinソングライトの美しいスロウ・ジャム『Just Be A Man About It』あたりでしょうか。個人的に中盤あたりまでの流れがツボかもしれない。

他も得意のバラードなど好曲多数で、大御所David FosterプロデュースDiane Warren作詞の王道バラード『Spanish Guitar』、こちらもDiane Warrenが全面的に関与した『I'm Still Breathing』、Babyfaceが奏でるアコースティック・ギターの音色とToniの低音ボイスが絶妙に絡み合う『Fairy Tale』、旦那Keriと共作した艶っぽいバラード『Speaking In Tongues』、Brandy作品などでおなじみのKeith Crouchがプロデュースした早口歌唱が印象的な『Maybe』、Teddy Bishopが手掛けたいい意味で気だるい『You've Been Wrong』、そして毎回質の高いバラードを提供するDaryl Simmonsが手掛けた『Never Just For A Ring』と、流行をしっかり押さえつつも得意とするバラードも収録したバランスのいいアルバムに仕上がっています。

ひとつ前の2ndアルバム『Secrets』も傑作と呼ぶに相応しい内容で良かったけど、アルバムとして聴くならアップが充実した本作の方が個人的には好きですね。色気たっぷりのミッドも聴き応え十分だし、未聴の人はぜひチェックしてみて下さい。

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