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ヨンカースを代表するラッパーで元The Lox、そしてD-Blockの中心人物としても知られるJadakissの3rdアルバム『The Last Kiss』について。Jadakissといえば先日古巣BAD BOYのボスDiddyと和解したことが話題になりましたよね。軽くBAD BOY好きな俺としては嬉しいニュースでホッと一安心。BAD BOYが本作のPV制作やツアーなどのサポート全般を行うことが決定した上に移籍も示唆。ほんと急展開すぎてビックリです。

閑話休題。Def Jam/Roc-A-Fella発の本作ですが、NasやBusta Rhymesなどニューヨーク出身のラッパーから高く評価されてるみたいですね。ビルボード・アルバム・チャート200でも134,520枚を売り上げ初登場3位を記録と好発進。てことで安心して聴き進めることにしましょう。

まずは本作からの先行曲に抜擢された『By My Side』。Eric HudsonプロデュースNe-Yo客演とメンツもばっりちな上、ダンクラの定番Teena Marie"I Need Your Lovin'"使いときた。これだけ揃ってて悪いはずがないですよ。掴みはOKでございます。

注目曲は他にも沢山あり、Ruff Ryders仲間であるSwizz Beatzがコ・プロデュースのみならず客演でも参加しアゲにかかる『Who's Real』(Oj Da Juicemanも客演)、The Loxとは古い付き合いとなるMary J. Bligeがおなじみのエモーショナルなヴォーカルで力添えする『Grind Hard』、Styles Pと共にSean C & LVプロデュースのソウルフルなトラックをバックにラップする『One More Step』、Nasと共演って点もヨダレものだけど、キラキラしまくりなトラックも最高な『What If』、Luther Vandross"Promise Me"をモロ使いした『Things I've Been Through』、アルバム・デビューが待たれる男性R&BシンガーAvery Stormが好演した『I Tried』、Mr. PoterプロデュースJazmine Sullivan客演の歌心に溢れた美メロ曲『Smoking Gun』、Ghostface KillahとRaekwonを迎え入れたSwiff D & Eddie Fプロデュースの夜系ナンバー『Cartel Gathering』…って、注目曲挙げすぎ?(笑)でも本当にどれもいい出来なんですよねぇ。マジで充実しまくってます。

これら以外も、Buckwildプロデュースによるスリリングな開幕曲『Pain & Torture』、Ayanna Irishのしなやかな歌声が花を添えるNeo Da Matrix提供曲『Can't Stop Me』、ダーティ・サウスの雄Young Jeezyとハードに攻める『Something Eles』、そしてメンバーを増員して挑むそのリミックス『Something Else Remix』、The NeptunesプロデュースPharrell客演のあとからじわじわ効いてくる感じの『Stress Ya』、こちらもThe Neptunes製のゆったり系『Rockin' With The Best』、S.I.とSheek Louchをフィーチャーしたハーコー曲『Come And Get Me』、Biggieの伝記映画「Notorious」のサントラにも収録されていた『Letter To B.I.G.』(Faith Evans客演)、そしてラストに収録された売れっ子Lil Wayne客演の『Death Wish』(The Alchemistプロデュース)と、多種多様な好曲が網羅された充実した1枚に仕上がっています。

彼には悪いけど、ここまで素晴らしい内容になってるとは思いもしませんでした。前評判が良かったから斜に構えて聴いてやろうと思ったけど、この出来には降参。参りました。Kiss三部作の締め括りに相応しい内容ですね。

The Last Kiss
Jadakiss
Roc-a-Fella
2009-04-07

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