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2006年11月10日、心臓発作のため40歳という若さで天国へ旅立ってしまったウォーミーな歌声をもつベテラン・シンガーGerald Levertと、The O'Jaysのリード・シンガーでGeraldの父親でもある大御所Eddie Levertによるデュエット・アルバム『Father & Son』について。ド渋い歌声をもつ歌ウマな熊親子の共演ということでどんなアルバムになっているのか想像できると思いますが、本作はその想像どおり濃厚かつ美しい1枚に仕上がっています。

制作陣はGeraldを軸にEdwin "Tony" Nicholas、Dwain Mitchellの3人が担当。エレキギターやベース、サックス、ドラムなど生楽器の心地いい演奏に乗せ親子で吼えるオープニング・ナンバー『For The Love』、冒頭のアドリブと語りでまずノックアウトさせられる、澄み切った青空のようなよどみ一つない純美で心奪われる美スロウ『I Got Your Back』、やさしくも美しいメロディーラインを丁寧かつドラマティックに歌い紡ぐ『Already Missing You』(後半の吼え倒し合戦も注目)、Bette Midlerのグラミー賞受賞曲を彼らならではのウォーミー・ヴォイスで歌い上げるカバー曲『Wind Beneath My Wings』、女性コーラスやラップをフィーチャーしたムーディー&セクシーな現行系R&Bミッド・ナンバー『I Got You』、重厚で美しいコーラスと雄度MAXのフェイクに昇天を余儀なくされる悶絶すること必至のスロウジャム『Get Your Thing Off』…うん、この流れいい感じですね。

他も、吼え倒し一辺倒を阻止するかのように全体的に抑制気味な感じで歌うミッド『You Need Love』、雲の切れ間から差し込む一筋の光のような正統派バラード『Don't Make Me Beg』、ストリングスが印象的なトラックに乗る2人の甘しゃがれたヴォーカルにハートを射抜かれる美曲『You're Hurting Me』、彼らの男汁たれまくりの濃厚かつ重厚なヴォーカルと美しく軽やかなトラックの混在感がおもしろくも絶妙なスロウ『I'm Savin' Your Place』、Eddie率いるThe O'Jaysの曲を親子で歌う『You Got Your Hooks In Me』、ベテランならではの余裕というか貫禄を感じる安心して聴けるバラード『The Apple Don't Fall』と、ただただ聴き入るばかりの楽曲がならぶ秀逸作になっています。

美しいとしか言い様のないトラックに甘渋いウォーミーなヴォーカル…この2つが織り成すハーモニーは何物にも代え難いものがありますね。出会えてよかったと心の底から思える素晴らしい1枚です。

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