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長年にわたりずっと第一線で活躍し続けいているQUEEN OF HIP HOP SOULこと、Mary J. Bligeの4thアルバム『Mary』についてレビュー。いきなりこんなことを言うのもアレだけど…実はこのアルバム、買ったすぐはあまり好きではありませんでした。これまでのストリートの香りのするMaryが好きだったので、どこかおとなしくなった印象の本作は「俺が期待してるMaryじゃない」と、彼女のアルバムの中ではリピート回数の少ない1枚になっていました。でも…。

本作の注目曲の1つとしてLauryn Hillが提供した『All That I Can Say』がありました。Lauryn製の汚れのない美しいトラックにMaryの魂のこもった歌声が乗る…もうこれだけで最高ですよね。おまけにメロディアスときたもんだから最高から極上に格上げ。

続く『Sexy』はThe LoxのJadakissが客演したしっとり系ナンバー。The LoxといえばMaryがDiddyに引き合わせたことがきっかけでBAD BOYに加入できたんでしたよね。そのことを考えて聴くと非常に感慨深いものがあります。

これらをはじめ前半は、大御所Elton Johnがアコースティック・ピアノで参戦した『Deep Inside』、AmerieやBeyonce作品でおなじみのRich Harrisonがプロデュースした木漏れ日のようなミッド『Beautiful Ones』、Chucky Thompsonがいい仕事してる『I'm In Love』など粒揃いのゾーンになってるんだけど、他にも特筆すべき曲がありまして。

上のElton Johnもそうだけど、本作は超豪華ゲストが参加してる点も要チェックで、Stevie Wonderの名曲をGeorge Michaelとデュエットというかたちでカヴァーした『As』(Babyfaceプロデュース)、こちらもBabyfaceプロデュースで姉御Aretha Franklinが吼えに吼え倒す激アツ曲『Don't Waste Your Time』、元彼であるK-Ci Hailey(Jodeci)と夢の共演を果たした歌詞も注目の神曲『Not Lookin'』、Diane Warren作Eric Claptonギター参加のラブソング『Give Me You』と、Maryならではのジャンルを問わない大御所が集結。なかでも元彼K-Ciとの曲は秀逸で絶対に聴いてほしい1曲ですね。

その他も、Chucky Thompsonプロデュースのアコースティック曲『Time』、Soulshock & Karlin提供の聴くほどに良さが増す哀愁系ミッド『Memories』、彼氏が別の女との間に子供を作っちゃったという歌詞が非常に痛々しい『Your Child』、お次は不倫がテーマのサッド・ソング『No Happy Holiday』、Jam & Lewisプロデュースでまたまた不倫ネタの悲壮曲『The Love I Never Had』、そしてエンディングをかざるノリのいいダンス・チューン『Let No Man Put Asunder』と、Maryの魂の叫びが詰まった渾身の1枚に仕上がっています。

目の下の傷跡を披露したジャケットからも察しがつくとおり、本作のMaryはいつも以上に生々しいですね。最初はハマれなかった本作だけど、何度も聴いてるうちに好き度がアップしていったことは言うまでもありません。

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