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Jermaine Dupriとのタッグで数多くのヒット曲を放っている、元キッズ・ラッパーBow Wowの6thアルバム『New Jack City II』についてレビュー。3rdアルバム『Unleashed』で一度はJDの元を巣立ったものの、4thアルバム『Wanted』以降再びJDと組むようになったBow Wow。さて今回はどうなっているのか。我々の期待どおり今回もJDとガッツリ組んでるのでくれちゃってますよ。

本作からの先行シングルはJermaine DupriプロデュースJohnta Austin客演の『You Can Get It All』でした。これめっちゃ良かったですよね〜。Johnta Austin客演のメロディアスな歌モノってだけでも最高なのに、TLCの名曲"Baby Baby Baby"使いときた。聴いた瞬間失禁しちゃったのは言うまでもありません。この曲もキラーボムには違いないんだけど、本作は他にも沢山の好曲がありまして。

まず惚れたのが『What They Call Me』。Jermaine DupriプロデュースNelly & Ron Brown客演による懐かしさ漂うファンキー・ディスコ・チューンになってるんだけど、それもそのはず。Rick Jamesのディスコ・ヒット"Big Time"使いでございます。Ron Brownおなじみのオートチューン声もアクセントになってて一聴した段階で惚れました。

あとJDがプロデュースのみならず客演でも参加した『Roc The Mic』も鬼メロディアスでいいし、その『Roc The Mic』で彩りを添えていたSO SO DEF所属の女性R&BシンガーDondriaと、同じくSO SO DEFに籍を置く悲運のシンガー・ソングライターJohnta Austinが好演する『Like This』もS.O.S. Band"Even When You Sleep"ネタでR&B/SOULファンは悶絶することでしょう。ちなみにこちらもJDがプロデュースを担当。

JDは他に、バックボーカルでJohnta Austinが参加した『Sunshine』、Trey Songzがフックを担った『I Ain't Playing』の2曲を提供しバックアップしています。

他も注目曲多数で、Nittiによる怪しくも病み付き度高いビートが炸裂する『Get That Paper』、T.I.プロデュース&客演による『Been Doin' This』、売れっ子T-Painがプロデュース&客演したポコスカ&メロウなフューチャリスティック曲『She's My』、Bow WowのフロウがLil Wayneぽく聞こえるChristopher "Drumma Boy" Gholsonプロデュースの『Pole In My Basement』、そしてアゲアゲ番長Swizz Beatzがプロデュース&客演で力を貸した『Shake It』と、HIP HOPファンのみならずR&Bファンもチェックしてほしい1枚に仕上がっています。

やはりJDとBow Wowの相性は目を見張るものがありますね。あとJohnta Austinが裏方で大活躍しすぎなのが嬉しいような悲しいような…。まあJohntaのことは置いといて。本作はバランスもいいし非常に聴きやすい内容になっているのでぜひチェックしてみて下さい。というか、この出来はスルー厳禁といっても大袈裟じゃないかも。

New Jack City 2 (Sba2)
Bow Wow
Sony
2009-04-03

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