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『Where Is The Love?』の大ヒットで一躍世界の人気者にのし上がった個性派グループ、The Black Eyed Peasの5thアルバム『The E.N.D.』(2枚組LIMITED DELUXE EDITION)についてレビュー。Fergieが加入してからの彼らの勢いはとどまることを知りませんよね。俺のまわりの普段R&B/HIP HOPを聴かない友達も「BEPは知ってる」というヤツが増えました。

そんな彼ら待望の新作。当初は国内盤を買おうと思ってたんだけど、いろいろ考えた結果、アルバム未収録曲&リミックス等(計10曲)が収録されたDisc 2が付いたデラックス・エディションを購入しました。先行シングル『Boom Boom Pow』は高速エレクトロ・バウンシーなハイパー・チューン。"ブンブンポウ〜"というフレーズが頭から離れなくなる病み付き度高めのキラー・チューンに仕上がっていて、シングル・チャートではBEP初のNo.1を獲得。

この曲で察しがつくとおり、本作はエレクトロをも取り込んだBEP流パーティー・ミュージックな1枚に仕上がっています。サイバー・ビートが炸裂する『Rock That Body』、スクリュー加工された声がアクセントになった『Meet Me Halfway』、"アマビーアマビー"というフレーズが聴く者を洗脳する2ndシングル『Imma Be』、R&B/HIP HOPというよりPOP/ROCK寄りの印象が強い『I Gotta Feeling』、『Now Generation』、流行りのオートチューン使い曲『Alive』、Fergieが中心となって歌い進めていくエレクトロなアップ『Missing You』、目まぐるしく駆け巡るシンセ・サウンドが◎な『Ring-A-Ling』、『Party All The Time』、『ShowDown』、Fergieの独壇場で聴かせるエレクトロ・ファンク『Out Of My Head』、地を這うようなビートが怪しい世界を作り出す『Electric City』、ハンドクラップを散りばめた彼ららしいナンバー『One Tribe』、そして本作のラストをかざるノリのいいアップ『Rockin To The Beat』と、彼ららしさとトレンドを上手く融合させた意欲的な内容になっています。

Disc 2の方も基本的なノリは本編であるDisc 1と同じで、エレクトロを中心としたBEP流パーティー・ミュージックが盛り沢山。BEP印な曲なんだけどほんのりサイバーな『Where Ya Wanna Go』、国内盤のボーナストラックでもある『Simple Little Melody』と『Mare』の2曲、猪突猛進で駆け抜ける疾走感溢れるアップ『Don't Bring Me Down』、原曲の香りを漂わせつつもネクスト・レベルへもっていった好リミックス『Pump It Harder』、ハウス調というかテクノ調に姿を変えた『Let's Get Re-Started』、溜めの効いたエレクトロ・ファンク曲に変貌した『Shut The Phunk Up』、ジャジー&グルーヴィな『That's The Joint』、Swizz Beatzのような煽りが炸裂する『Another Weekend』、原曲よりもクラブ・ミュージック寄りにアレンジされた『Don't Phunk Around』と、こちらも本編に負けないくらい聴き応えがあって満足度高い内容になっています。

Will.I.Amのソロ・アルバムを聴いた時点で予想は出来てたけど、BEPもエレクトロ・サウンドを取り込んできましたね。賛否両論あるみたいだけど、俺はこういう彼らもアリなんじゃないかと。4曲の新曲と6曲のリミックスが収録されたDisc 2の方もいい出来だし、買おうか迷ってる人はぜひチェックを。オススメはもちろんこのデラックス・エディションです。

E N D (Energy Never Dies) (Dlx)
Black Eyed Peas
Universal Import
2009-06-09

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