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情熱的な声をもつロング・アイランド出身のソウルの歌姫、Chrisette Micheleの2ndアルバム『Epiphany』についてレビュー。デビュー・アルバム『I Am』で多くのR&B/SOULファンを魅了したChrisette。そんな彼女待望の本作だけど、なんと全米アルバム・チャート、R&Bアルバム・チャート共に見事No.1を獲得。あの人気シンガーCiaraを押さえての1位って結構インパクトありましたよね。

前作はBabyfaceやWill.I.Am、John Legend、Salaam Remiなどが参加していたわけだけど、今回はレーベルメイトでもある売れっ子Ne-Yoがエグゼクティブ・プロデューサーを担当。あのNe-Yoが全面バックアップ…これが吉と出るか凶と出るか。

まずは本作からのリード・シングルだった『Epiphany (I'm Leaving)』。Ne-YoとChuck Harmonyが共同で手掛けたこの曲はアルバムのオープニング曲でもあり、いきなり艶っぽい世界を展開し聴く者を引き込みます。このコンビが手掛けた繋がりでいくと、Ne-Yoが客演でも参加した『What You Do』も注目。2人の歌声が素晴らしいのは言わずもがな、メロディの美しさも素晴らしいったらありゃしない。間違いなく本作中で1、2を争うハイライト曲ではないでしょうか。

あとAllstarがプロデュースした『All I Ever Think About』とRodney Jerkinsがプロデュースした『Playin' Our Song』なんてのがあるのも注目でしょう。Allstar曲はどこまでもエモーショナルなヴォーカルにノックアウト確実の極上曲だし、Rodney曲もアコースティック系の好ミッドに仕上がっていて◎。

これら以外も質の高い曲ばかりで、アコースティック・ギターがいい味出してる美麗なスロウ『Notebook』、ハンドクラップを纏ったゆったりとしたトラックにChrisetteの深みのあるヴォーカルが乗る『Blame It On Me』、Ne-YoとChuck Harmonyが共同制作したクロスオーバーな清々しい1曲『Another One』、ヴォーカル、メロディ、トラック全てから切なさが滲み出てるミッド『On My Own』、Alicia Keysあたりが歌っても違和感を感じないであろう貫禄溢れるソウルフル・ナンバー『Fragile』、こちらはLauryn Hillあたりを髣髴とさせる、色で例えるとセピア色な『Mr. Right』、希望の光のような壮美なナンバー『Porcelain Doll』、そしてスケールの大きいバラード『I'm Okay』と、今回もソウルフルな好盤に仕上がっています。

JAZZな香りがしてた前作と比べると今回は聴きやすくなったというか、良くも悪くもNe-Yo色が顔を覗かせる内容になってるなと。この点が好き嫌いが分かれるとこだろうけど、俺はこういう方向からの攻めもアリかなと思いました。

Epiphany
Michele, Chrisette
Def Jam
2009-05-05

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