6fb2808c

デビュー曲『This Is How We Do It』で全米No.1を獲得したこともある、今やベテラン・シンガーの仲間入りを果たした感のある男性R&BシンガーMontell Jordanの5thアルバム『Montell Jordan』についてレビュー。R. KellyやJoeなどに比べるとちょっと知名度は劣るのかもしれないけど、Montell Jordanも彼らに負けることなく1stアルバムから4thアルバムまでの全てがゴールド以上の売上げを記録するなど(1stアルバムはミリオンを記録)、毎回コンスタントにヒットを放つ息の長いアーティスト。本作を最後に長年在籍してきたレーベルDef Soulを離れることになる訳ですが、その作品名に自らの名前『Montell Jordan』を配してることからも彼のただならぬ気合の入れようが伝わってきます。

その気合いの入った内容ですが、お得意のスロウ・ジャムが多数収録された大人の雰囲気漂う好作になっています。個人的一押しは、アコースティック・ギターの音色が効いた卒倒率100%の胸キュン・ミッド『You're The Right One』。別れた女性への思いを切なく歌ってるんだけど、これが痛いほど胸に染みるんですよ。

あとサントラ「Rush Hour 2」にも収録されていた甘くセクシーな好ミッド『Mine Mine Mine』もいいし、当時レーベル・メイトだった歌ばかシンガーCaseとデュエットした『Coulda Woulda Shoulda』も素晴らしい。このデュエットは男の色気バトルが繰り広げられていて最高としか表現できないですね。繊細なMontellの歌声と男汁垂れまくりのCaseの歌声が絡まり合う…昇天確実です。

これら以外も、WCのラップをフィーチャーした自画自賛アップ『MJ Anthem』、別れた女性に宛てた切なさMAXの美しいバラード『You Must Have Been』、マイナス志向な詞がちょっと情けない『Can't Take It No More』、スナップをしならがしっとり歌い上げるインタールード『Top Or Bottom』、悩ましくセクシーに歌う『Tasty』、思いを寄せる女性に問いかける『Why Can't We』、雨音とピアノをバックに歌うラブソング『The Rain』、愛する人に捧げたバラード『Are You With Me』、ゴスペル風の詞と曲調が印象的な美しいバラード『The You In Me』(Bishop Eddie Long客演)と、極上のミッド〜バラードが揃ったムーディーな1枚になっています。

今回も素晴らしいミッド〜バラードがたくさんある大満足の1枚でした。大人の雰囲気をまったり味わいたい人はぜひチェックしてみて下さい。

MONTELL JORDAN
モンテル・ジョーダン
ユニバーサル インターナショナル
2002-02-27

Thank you for your support!
 にほんブログ村 音楽ブログへ