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2006年にリリースした2ndアルバム『The Mayor Of Da South』も好評な、ちょいデブ体系の本格派R&BシンガーMarques Callawayのデビュー・アルバム『The Story』についてレビュー。サウス出身の彼は美メロ曲は言わずもがな、このストリート・ファッションに身を包んだジャケットからも察しがつくとおり、彼はHIP HOP寄りのバウンシー・チューンも難なく乗りこなしてしまう器用男。

制作面でも器用ぶりを発揮しており、彼自身がほぼ全曲の作詞、作曲を手掛けています。『I Can't Take It No More』は彼のハスキーでねっとりとした雄汁ヴォーカルが活きたミッドで、回数を重ねるごとにハマるスルメ曲。The Underdogsあたりが好きな人にぜひチェックしてもらいたい1曲って感じですね。

続く『Be Alone』も予断を許さない濃厚スロウで、骨の髄からじわじわ虜にさせられる昇天級の出来に。女性シンガーQiaとデュエットした『Freaky Things You Do』も侮ることなかれ。この濃密な歌世界に耐え切れず、男女ともに股間を濡らすことになるでしょう。

HIP HOP系ナンバーで白眉なのは、H-TOWNの人気ラップ集団Screwed Up Clique出身のラッパーLil Kekeを客演に迎えた『Handle Your Business』、Steely Ranks、Lady Lunaticの個性的なラップを大々的にフィーチャーした不穏なレゲエ調ナンバー『Shake It For Me』、どっしりとした重量ヴォーカルでぐいぐい歌い進んでいく『Stop Playing』、ソリッド&東洋風のインパクトの強いナンバーも物怖じすることなく歌い上げてみせる『Good Thang』&『I'm Sorry』あたりですかね。

他も、どこかウェッサイ風のトラックにMarquesの男汁したたりまくりのヴォーカルが乗る『You Really Don't Know Me』、アツくシャウトをかましたと思えば美しいファルセットを披露したりと変幻自在なヴォーカル・テクニックを見せ付ける『Can't Live Without』、小気味よいスクラッチを挿入した幻想的な美ミッド『Down For Whatever』、Nate Doggを髣髴とさせるウェッサイ系『Irresistible Woman』、しなやかなファルセットでやさしく包む『Head 2 Toe』、哀愁を帯びたスロウ『Wut Am I Suppose To Do?』、ストリングスが怪しく響く『This Ain't Living』と、好アップあり好ミッド〜バラードありの気迫に満ちた1枚に仕上がっています。

これだけの楽曲を自分で作ってしまうんだから凄いですね。2ndアルバムも良かったけど、こっちもスルー厳禁の内容ではないでしょうか。男性シンガー作品が好物の人はぜひ一聴してみて下さい。

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