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ラッパーとして以外にも俳優としても活躍しているLudacrisの7thアルバム『Battle Of The Sexes』についてレビュー。本作は男女多数の豪華ゲストを招き、男性視点と女性視点からそれぞれ"戦う"というコンセプトで制作された1枚。当初はDTPの紅一点Shawnnaとのコラボ・アルバムになる予定でしたが、彼女の離脱が原因してかLudacris単独名義でのアルバムで落ち着いたみたいですね。ということで数曲でShawnnaが活躍してるんだけど(『Feelin' So Sexy』は彼女のソロ曲状態)、クレジットはフィーチャリングではなく、なぜかアディショナル・ボーカル扱いに格下げ?されています。

本作からの1stシングルはPublic Enemy"Bring The Noise"を使った『How Low』でしたね。要所で飛び出すコロ助声や女性ボーカルがいい感じにアクセントになっていて、地味にクセになるという言葉がピッタリの1曲でした。続く2ndシングル『My Chick Bad』は客演女王Nicki Minajをフィーチャーしたサウス・チューンで、Eve、Trina、Diamondの女性ラッパー3人を招いた話題沸騰リミックス『My Chick Bad Remix』も14曲目に収録されています。両曲ともアルバムの購買意欲を高めるのに申し分ない出来ですよね〜。

このシングル2曲が好きな人は、Lil Scrappyをフィーチャーしたどっしり系『Everybody Drunk』、アディショナル・ボーカルでShawnnaが参加した『I Do It All Night』、タイトルを連呼する鬼キャッチー曲『Hey Ho』(Lil' Kim、Lil Fate客演)、Mr. BangladeshプロデュースGucci Mane客演のドロドロ系『Party No Mo'』、The RunnersプロデュースI-20客演のアジアン風味の夜系ナンバー『B.O.T.S. Radio』、そしてボーナストラック扱いのThe Neptunes提供曲『Sexting』あたりもツボる可能性大ではないかと。

「自分は歌モノが好きなんだけど」という人も安心して大丈夫ですよ。こちらも期待を裏切らないものばかりで、女性に大人気のTrey Songzがセクシーに歌い上げる官能スロウ『Sex Room』、フィーチャリング・クレジットはFlo Ridaだけなんだけど、フックを歌うEster Deanもちゃんと記載してあげてほしかったシンセ垂れ流しの歌モノ『I Know You Got A Man』、Monicaの艶やかな歌声が冴え渡る『Can't Live With You』、Ne-Yoの歌フックが光るしっとり曲なんだけどクレジットを見てビックリ!なんとあのアゲアゲ番長Swizz Beatzがプロデュースを担当してたというオチ付きの『Tell Me A Secret』と、豪華なシンガー達が文句なしの援護射撃を披露しています。

本作は初登場週で13万7,000枚を売り上げ、ビルボード・アルバムチャート200で見事1位を獲得。内容の充実ぶりをみると1位をゲットしたのも納得ですね。

Battle of the Sexes
Ludacris
Dtp Recordings
2010-03-09

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