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The Clark SistersのKaren Clark Sheardを母に持つコンテンポラリー・ゴスペル界のヒロインKierra Kiki Sheardの日本デビュー・アルバム『Let Go』についてレビュー。Kikiはアルバム・カバーではほっそりとした美女風に写ってるけど、実際は結構いい体格してますよね。初めて歌ってる映像を見た時は「これが…Kiki!?」と驚いたのを覚えてます^^;

どうでもいい話はさておき、あのKaren Clark Sheardの娘ってことで血筋は言うまでもなくサラブレッド。歌唱力に関してはまったく問題ありません。ゴスペル・シンガーということで嫌悪感を抱く人もいるかもしれないけど、Mary Mary同様彼女も現行R&Bとなんら遜色ない感じで、そのサウンドはキャッチーでR&Bファンも安心して聴ける内容になっています。

Kikiといえば大ヒットした『Let Go』が有名ですね。日本でも大ヒットしたし、今でもテレビのジングルみたいな感じで使用されてたりしますよね。手掛けたのはMary Mary作品でおなじみのWarryn Campbell。鬼キャッチー&ダンサブルで1回聴いただけで耳に残る病み付き曲でした。よりファンキーというか派手にアレンジされた『Let Go (Rock Soul Remix)』も素晴らしい出来で、発表された当時アホみたいに聴いてたな〜。

さて本作はゴスペル・チャートで1位を獲得した全米デビュー・アルバム『I Owe You』とリミックス・アルバム『Just Until...』からの人気曲をコンパイルした1枚ということで美味しいとこ取りな1枚になっています。R&B目線でいうと11曲目『You Don't Know』はヒットメーカーRodney Jerkinsがプロデュースしてるってことで注目。でも…曲の出来は残念ながら普通。悪くはないけど、期待を上回るような出来ではないです。どちらかというと2曲目収録のリミックス『You Don't Know (Monsta's Mix)』の方がいいですね。

その他のアップでは、自身もシンガーとして活躍しているJ. Mossのバックボーカルが効いたミディアム・アップ『Church Nite』、圧倒的な歌唱力でグイグイ引っ張る『Closer』などもいいですね。R&Bとゴスペルの融合具合が絶妙で思わず舌を巻いてしまいます。

ダンサブルなアップもいいけど、歌えるシンガーということでミッド〜スロウも上質なものが沢山あって、彼女の"歌えるRihanna風"な歌声の魅力が存分に味わえるしっとりスロウ『All I Am (Ol'Skool Quiet Storm Remix)』、Faith Evansの1stのような濡れたナンバー『So Long』、美しくも力強いゴスペル曲『Praise Offering』など、どんな曲も易々と乗りこなしてみせた花丸アルバムに仕上がってます。

リミックスに関しては多少の当たり外れはあるけど、全体的にみると上手いことまとまった1枚になってますね。キャッチーなアップもあるし聴き応えのあるミッド〜スロウもあるので、全15曲もある割には最後までダレることなく聴けました。

Let Go
Kiki Sheard
Toshiba EMI Japan
2008-01-13

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