
ラッパーとして以外にも俳優としても活躍中の多才なムキムキマッチョ・アーティストLL Cool Jの7thアルバム『Phenomenon』について。最近はあまりRAPアルバムを聴いてなかったんだけど、なんとなくRAPアルバムが聴きたくなってCDラックから取り出したのがこれ。1997年の作品ってことは…13年前?なんとなく7、8年前に買ったような気でいたけど、もう13年も前なのか。なんか感慨深いなぁ。
俺の中でこのアルバムといえば、シングルにもなった『Candy』でございます。Alexander O'Neal"Sunshine"をサンプリングしてる点もポイント高いけど、客演でRalph TresvantとRicky BellのNew Editionコンビが参加してるってのもいいですね。夜を思わせるムーディーなトラックに、LLの舌舐め"ペロペロ"ラップとRalph & Rickyのセクシーな歌が乗る…。うん、絶品ですな。ちなみにプロデュースはPoke & Tone(Track Masters)が手掛けています。
次点でツボなのもPoke & Toneが手掛けた『Nobody Can Freak You』。こちらはSteve Arrington"Nobody Can Be You"をネタ使いしていて、ほぼまんまで歌い上げてるのが羊王子ことベテランKeith Sweat。彼の唯一無二の歌声はほんと存在感が半端ないですね。でも同じく客演で参加してる女性ラッパーLeShaunも好演してます。
あとは『4,3,2,1』と『Don't Be Last, Don't Come Too Soon』も好きですね。『4,3,2,1』はシングルだった1曲で、Redman、Method Man、Cannibus、DMXという豪華メンツが集結。それぞれの個性がぶつかり合う感じがたまりません。『Don't Be Last, Don't Come Too Soon』はTamiaがフックを担当した美バラードで、LLの抑制気味なラップとTamiaの聖水のような歌声が夢心地な気分に浸らせてくれます。
他も好曲多数で、Sean "Puffy" Combsプロデュースでファンキー・チューンCreative Source"Who Is He and What Is He To You"使いの『Phenomenon』、Busta Rhymesがラップのみならず歌まで披露しちゃう『Starsky & Hutch』、哀愁漂う『Another Dollar』、再びSean "Puffy" CombsプロデュースでTom Tom Club"Pleasure Of Love"を使った『Hot Hot Hot』、The Lost Boyzを招いたクイーンズ・レペゼン曲『Wanna Get Paid』、そして女性コーラスが印象的なGeorge Michael"Father Figure"ネタのゴスペル風曲『Father』と、ハードなものからメロディアスな歌モノまでバランスよく収録された秀作になってます。
なかなかバランスがいい上に収録曲数が全10曲とコンパクトなので、最後までサクッと聴けちゃいますね。濃すぎず薄すぎずのいい感じの1枚でした。

