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Kelly ClarksonやRuben Studdardが優勝したことでも知られる「アメリカン・アイドル」の3rdシーズンで優勝を勝ち取った実力派R&BアーティストFantasiaの3rdアルバム『Back To Me』について。今の彼女はアメリカン・アイドル云々よりも、妻子ある男性との交際や、アスピリンを大量に服用しての自殺未遂などで騒ぎになってますよね。本作の発売寸前にこの騒動…イメージダウンとか大丈夫なんだろうか。

…ってどうでもいい話題はこれくらいにして。本作からの先行シングルは、Rihanna作品なども手掛けるChuck Harmonyがプロデュースした『Bittersweet』でした。彼女の味のある高音ボイスにぴったりのソウルフル・ミッドで、アルバムの購買意欲を刺激するのに持って来いなナンバーでした。Chuck Harmonyはオープニング曲『I'm Doin' Me』も手掛けてるんだけど、こちらもAlicia Keysあたりが歌っても似合いそうな鍵盤がアクセントになった曲でよかったですね。

アルバムを見渡してみると、サウスHIP HOPといった感じの『Man Of The House』、売れっ子Los Da Mystroプロデュースによる『Who's Been Lovin' You』、Jim Jonsin & Rico Love共作のメロディアス曲『Falling In Love Tonight』、Justin Bieber作品も手掛けるStereotypesプロデュースの『Even Angels』など、シンセを使ったり流行を意識した曲もいくつかあるけど、アルバムの軸となってるのはソウルフルというかクラシカルというか、流行に左右されない味わい深い曲で、Jazmine Sullivan×Missy Elliott曲がツボな人はハマるであろう『Teach Me』、『Move On Me』、聴いた瞬間「全盛期のLauryn Hillが歌いそう」と思った『Trust Him』、Marvin Gaye & Tammi Terrell"Your Precious Love"をサンプリングしたクラシカル・ナンバー『Collard Greens & Cornbread』、Cee-Lo Green客演でIsaac Hayes"Look Of Love"使いの『The Thrill Is Gone』、そしてミュージカル「The Color Purple」から『I'm Here』と、なかなかバランスのとれた1枚になっています。

「なかなかバランスのとれた」と書いたけど、どうせなら流行を意識した曲を排除した方がよりまとまりが出ていいのでは…と思ったけど、メジャー作品だしそうもいかないですよね。

Back to Me
Fantasia
J-Records
2010-08-24

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