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人気アーティストであるWill.I.AmやFergieらを擁する4人組HIP HOPグループThe Black Eyed Peasの6thアルバム『The Beginning』(2枚組Deluxe Edition)について感想を。前作からそれほど間隔が空いてないし、なんとなく急遽リリースしたのかななんて思っちゃう本作。俺は通常盤よりも3曲多く収録されたデラックス・エディションを購入したんだけど、DISC 2が前作『The E.N.D』のプチ・ベスト的な内容でズッコケ(笑)まあちゃんと調べなかった俺が悪いんですけどね。DISC 1が3曲多いのでよしとします。

アルバムからの先行シングルは『The Time (Dirty Bit)』でしたね。大ヒット曲Bill Medley & Jennifer Warnes"I've Had The Time Of My Life"使いということで、サビは1回聴いただけで覚えられる感じのキャッチーな楽曲。味付けは前作を踏襲したようなエレクトロPOP風味ですね。

この曲や昔のファミコンのようなアルバム・カバーから察しがつくとおり、本作は『The E.N.D』の延長線上にあるような近未来系な1枚になってます。BEPは毎回おもしろいことをやってくれるイメージがあるから、今回はガラッと変えてくるかなと思ったけど…。まだまだ時代はエレクトロ系ということでしょうか。

でシングルのようにネタ使いにニヤリとしてしまう好曲がいくつかあって、Slick Rick"Children's Story"をモロ使いした『Light Up The Night』、個人的に好きなChic"My Forbidden Lover"使いってことでイントロからテンションが上がっちゃった『Fashion Beats』、REGGAE曲Barrington Levy"Here I Come"をサンプリングした『The Coming』など、これらは多くの人が「どこかで聴いたことがあるかも」と思うのではないかと。

その他もキャッチーな曲多数で、なんとなくAkonが好きな人とか気に入るんじゃないかなと思う『Love You Long Time』、『Own It』、加藤ミリヤ曲よりも"XO"がひとつ多い(なんやそれ。笑)『XOXOXO』、オートチューン炸裂の『Someday』、アコースティックと近未来が融合した感じがおもしろくも◎な『Whenever』、とにかくノリノリな『Don't Stop The Party』、『The Best One Yet (The Boy)』、音数少なめのヌケた感じがおもしろい『Do It Like This』、ギターの効いたイントロからしていい『The Situation』などなど、前作に続きエレクトロPOPな内容になっています。

新鮮さは皆無だけど、それを求めなければキャッチーで聴きやすいし良く出来たアルバムなのではないかと。デラックス・エディションのみ収録のボーナストラック3曲もなかなかいいので、迷ってる人は通常盤の白Ver.よりもこの黒Ver.がおすすめ。あと「前作買ってないんだよなぁ…」って人にも、前作のシングル・ベストが付いたこれをおすすめします。

Beginning / The Best of the E.N.D.
Black Eyed Peas
Interscope Records
2010-11-30

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