
歌って踊れる人気セクシー・グループThe Pussycat Dollsの顔的存在としておなじみのNicole Scherzingerのソロ・デビュー・アルバム『Killer Love』について感想を。Nicoleといえば2007年ごろに『Her Name Is Nicole』というタイトルでアルバム・デビューする予定だったけど、残念ながらお蔵入りに…という流れがありましたよね。
さてNicole念願のソロ・アルバムですが、本作からの1stシングルは『Poison』でした。プロデュースはLady Gaga作品などで知られる売れっ子RedOneで、ロッキッシュなサウンドも飛び出す疾走感あふれるエレクトロ・チューンで、彼女らしいダンスチューンともいえる1曲でした。続く2ndシングル『Don't Hold Your Breath』はエレクトロなトラックではあるけれどポップ&キャッチーなミッドになっていて、俺は初めて聴いた段階で即気に入っちゃいました。
でですね、本作は売れっ子が集結した豪華絢爛な内容になっていて、RedOneが『Killer Love』、『Say Yes』、『Club Banger Nation』、『Desperate』と、シングルも入れると計5曲を手掛けてるんですよ。どの曲もヒットポテンシャル高い出来なんだけど、個人的には『Club Banger Nation』がおもしろくて好きですね。チャレンジ精神が感じられるというか、果敢に攻めてる感じが好感もてます。
あと売れっ子繋がりでいくと、聴いてると"Rihanna"とか"The-Dream"というフレーズが浮かぶJim Jonsinプロデュースの『Right There』、Stargateによる四つ打ち『Wet』、C. "Tricky" Stewart & Terius "The-Dream" Nash作であのStingをフィーチャーした哀愁ミディアム・スロウ『Power's Out』、Drake作品などで知られるBoi 1daプロデュースの王道バラード『Casualty』、そしてEnrique Iglesias名義の『Heartbeat (Rudi Wells Open Heart Remix)』と、今をときめく人達の名がずらり。Nicoleの意気込みというか「もうお蔵入りは嫌なの!」という思いがひしひしと伝わってきますね^^;
他も、ヨーデル調な歌い方が飛び出す『You Will Be Loved』、エンディングに配されたエモーショナルで美しいバラード『AmenJena』など、アップありバラードありの全14曲が収録されています。
基本的にはThe Pussycat Dollsを踏襲したような内容なので、PCDファンは構えることなく聴けるんじゃないかなと思います。母体のPCDも新作リリースの予定があるとのことだけど、さてどうなることやら…。とりあえずNicoleさん、ソロ・アルバム発売おめでとう。