
全世界のトータル・セールスが1億枚でオリジナル・アルバム5枚が全米No.1を記録してることでも知られる、ポップ・アイコンBritney Spearsの7thアルバム『Femme Fatale』について独り言。前作『Circus』が2008年リリースだから約3年ぶりのオリジナル・アルバムか。早すぎず遅すぎずなかなかいい感じのペースですね。
今回はKe$haやKaty Perryなどヒット曲を連発してるDr. Lukeと、Britney作品でもおなじみのMax Martinががっつり関与してるんだけど、先行シングル『Hold It Against Me』と『Till The World Ends』も類に漏れずこの2者がタッグを組みプロデュース。
どちらも最初音源だけ聴いた時は「普通に好き」程度だったけど、PVを見て、そしてCDで聴いてと、段階を踏むごとに好き度がアップし、今では結構ハマっちゃって病み付き状態に。どちらもキャッチー&ダンサブルでその点もいいんだけど、個人的に一番好きなのはトラック。イマドキとえばイマドキなんだけど、『Hold It Against Me』なんかビートにエッジが効いててめっちゃカッコいいですよね。「好きすぎて震える」なんて思わず言っちゃうくらい好きかも。
アルバムを聴いてビックリしたといったら大袈裟かもしれないけど、ちょっと驚いたのがバラード皆無のダンス・アルバムになってるということ。"Britney=ダンスチューン"って感じだから潔くていいですね。でさらに驚いたのが内容が粒揃いだということ。前半は先行シングル2曲に『Inside Out』、『I Wanna Go』と、Dr. LukeやMax Martinによるポップなんだけどカッコいいダンスチューンが彩っていて、一気にBritneyワールドへ引きずり込まれます。
Bloodshyプロデュースの『How I Roll』、フィーメール・ラッパーSabiをフィーチャーした『(Drop Dead) Beautiful』、Dr. Luke & Max Martinコンビによる『Seal It With A Kiss』、Will.I.Am提供&客演の『Big Fat Bass』と中盤もバラエティに富んでいていいし、後半の『Trouble For Me』、『Trip To Your Heart』、『Gasoline』、『Criminal』も文句なしの出来で、Britneyならではのポップで高品質なダンスチューンが網羅されていて、はじまりから終わりまでダレることなく聴けちゃいます。
個人的にBritneyって好きな曲はあっても、「じゃあ好きなアルバムは?」って聞かれたら答えに困る感じだったんですよね。でもこれからは大丈夫。前述の質問をされたら迷わず『Femme Fatale』と答えます。どや顔で(笑)