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一昔前はFoxy Brownと、そして少し前はNicki Minajとビーフを繰り広げていたフィメール・ラッパーLil' Kimのデビュー・アルバム『Hard Core』について。個人的にここ数年の彼女は音楽面よりもいろいろ手を加えている顔や体型の方に注目しちゃうんだけど、まあそういう下世話な話題は置いといて。

本作は1996年に発売。俺の記憶が確かならデビュー当時のLil' KimはThe Notorious B.I.G.の愛人というポジションで出てきましたよね。ということで本作にはそのThe Notorious B.I.G.が大幅に関与。本作からの1stシングルだった『No Time』はThe Notorious B.I.G.の盟友Sean Combs(Puff Daddy)がプロデュースを担当。Lynn Collins"Take Me Just As I Am"をサンプリングしたなかなかキャッチーな1曲になっています。

サンプリング繋がりでいくと『Crush On You』や『Big Mama Thang』、『We Don't Need It』、『Not Tonight』あたりも外せませんね。Jeff Lorber"Rain Dance"をもろ使いした『Crush On You』、"Was It Something That I Said"使いでJay-Zの援護射撃も◎な『Big Mama Thang』、Shirley Murdock"The One I Need"ネタがとっても心地よい『We Don't Need It』、そしてGeorge Benson"Turn Your Love Around"を大胆に使用した『Not Tonight』(Jermaine Dupriプロデュース)と、どれも素晴らしい出来でネタ元と交互に聴くとさらに旨みアップですよ。

でも『Not Tonight』に関しては映画「Nothing To Lose」のサントラ収録のリミックスの方が有名かもしれません。だってゲストにDa Brat、Missy Elliott、Angie Martinez、そしてLisa "Left Eye" Lopesですよ?曲調もガラッと変わっていてとってもダンサブルな感じになってましたよね。

これら以外も、ピアノの音色がアクセントになった『Spend A Little Doe』、The Notorious B.I.G.の存在感が半端ない『Drugs』、Mary J. Blige『I Can Love You』の元ネタとしても知られる『Queen Bitch』など、質もバランスも文句なしの1枚になっています。

がしかし、オープニングのイントロだけはエロすぎというか…モロすぎて音量注意。家族がいる環境で聴く際はスキップすることをオススメします(笑)

Hardcore
Lil Kim
Big Beat / Wea
1996-11-07

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