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ソロ・シンガーとしてアルバム2枚リリースしてるSharissaが過去に所属していたガールズ・グループ4KaSTのデビュー・アルバム『Any Weather』について。少し前にR&Bガールズ・グループについての記事を書いていたときに、「久しぶりに聴いてみよう」と思い立ちCDラックから引っぱり出した1枚。メンバーはSharissa、Kia、Kisha、Tashaの4人で、発売は1998年でBMG/RCAからとなってますね。でさっきYouTubeで彼女たちのPVを見てたんですが、Sharissaってリードシンガーじゃなかったんですね。てっきりグループのメインを張ってるもんだと思ってたんでビックリしましたよ。

さて本作についてですが、購入当時は「悪くはないけどちょっと地味かな」という印象でした。あれから19年…。果たして今の俺にどう響くのか。シングルはJames Brown"Payback"ネタでMic Geronimoのラップをフィーチャーした『Miss My Lovin'』と、しっとりとしたバラード『I Tried』でしたね。どちらも格別いいというほどではないけど、上質で個人的には結構好きです。

このシングル2曲がOKなら本作もきっと気に入るはず。シングル曲同様頭ひとつ抜きん出たような曲は見当たらないけど、いい曲がならんでますよ。個人的におすすめしたいのは、夜っぽいテイストが感じられるグルーヴィーなミディアム・アップ『If I Could』、「これシングルにしたら売れたんじゃ?」と言いたくなるくらい品良くキャッチーな『It's All Up To You』(Greg Smithプロデュース)、Xscape似の彼女たちの歌声(ハーモニー)の素晴らしさが堪能できる上質バラード『The Rose』、個人的に大好きな"夜に聴きたくなる"ようなしっとりスロウ『How Can I』、『You Owe Me』、Tamar Braxtonの旦那様Vincent HerbertプロデュースでTracey LeeのラップをフィーチャーしたHIP HOP SOUL『You Know』、同じようなノリの『This Feeling』(Herb Middletonプロデュース)、彼女たちの歌唱力が炸裂する濡れたスロウ『Rainy Daze』、トラックはひかえめに歌で勝負する感じの『Because I Love You』、そしてシークレットトラックとして18曲目に収録されているドゥーワップ曲…って、ほぼ全曲ですね(笑)

これいいですね。全体的に「雨が降る夜」を連想させるというか、そういうときに聴きたくなるような曲が多めで、個人的にそういう路線は大好物なので5周くらい連続でリピートしちゃいましたよ。俺と同じような嗜好の人や、Xscapeのような低音系が好きな人には自信を持っておすすめ。ぜひチェックを。

Any Weather
4kast
RCA
1998-10-13

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