デビュー・アルバム『American Teen』が200万枚を超えるセールスを記録した、期待の若手シンガー・ソングライターKhalidの2ndアルバム『Free Spirit』について。前作から2年という短いスパンで届けられた本作。でも昨年EP『Suncity』があったのでご無沙汰感は全然ないですよね。
前作『American Teen』のレビューでも書いたと思うけど、管理人は彼の独特の歌声&歌い方が好きで、本作も予約が始まったと同時に即ポチりました。先行で発表されていたシングル2曲『Better』と『Talk』も好きで、iPodで余裕で三桁超えるほど聴き込んでましたしね。これは間違いないだろうということで。
そのシングル2曲は有名どころが手掛けていて、『Better』はBeyonceやRihanna作品などでも知られるStargateがプロデュースを担当。この曲はEP『Suncity』からの先行シングルだったので本作には未収録になるかなと予想してたけど、蓋を開けてみると無事収録されていて嬉しい予想外でした。曲は大好きなちょいダークで夜っぽい雰囲気漂うナンバーで、聴いていてとても心地いい1曲になっています。『Talk』はエレクトロ系デュオDisclosureによるもので、微エレクトロでユル気持ちいい楽曲。どちらも毛色は異なるけどKhalidの歌声にピッタリ合っていて出来はいいですよ。
ここからはアルバム曲について。注目は人気アーティストJohn Mayerをフィーチャーした『Outta My Head』でしょうか。クレジットを見たときは「異色すぎない?」と思ったけど聴いてビックリ。John Mayerが奏でるギターとキャッチーなサビ、そして楽曲から漂うユル心地よさ…相性いいですね。他も、要所で飛び出すファルセットが◎な『Bad Luck』、同じくちょい重量感のあるトラックとKhalidの歌声が絶妙に絡まる『My Bad』、Stargateプロデュースの『Right Back』、Safeなるアーティストとコラボした『Don't Pretend』、DJ Dahiが手掛けたタメの効いた『Paradise』、ゆったり感のあるエレクトロ系『Hundred』、そしてカントリー・シンガーKane Brownとのリミックスも話題になった『Saturday Nights』など、計17曲を収録。
今回も期待を裏切らない内容になってますね。曲数多めなので後半ちょっとダレそうにならなくもないけど、それはほんの些細なこと。前作『American Teen』が好みだった人は本作もきっと気に入ると思います。Khalidの歌声と楽曲センス…やっぱ好きだなぁ。