現在、昔の恋敵Drakeと共演した『No Guidance』がビルボード・チャート5位と大ヒットしているChris Brownの8thアルバム『Heartbreak On A Full Moon』(2枚組)について。発売は2017年になります。
このアルバムも2枚組だけど、先日発売された9thアルバム『Indigo』も2枚組。「どれだけ制作意欲あんねん」って感じですよね。まあR&Bファン(Chris Brownファンも)としてはたくさん聴けて嬉しいかぎりですが。
ということで曲数が半端ないので早速内容をチェックしていきましょう。まずはシングル。生々しい歌詞におもわず苦笑いしちゃうトラップ・ソウル『Grass Ain't Greener』、Usherと共演ということでダンスシーン満載だったミュージック・ビデオが◎だった『Party』(Gucci Maneも客演)、セクシーで夜っぽい雰囲気漂う『Privacy』、Yo Gotti、A Boogie wit da Hoodie、Kodak Black客演のHIP HOP寄り曲『Pills & Automobiles』、人気曲Kevin Lyttle"Turn Me On"をサンプリングした好曲『Questions』、そしてエロい歌詞が///な『Tempo』と、以上6曲がシングル曲ですね。
本作が発売された2017年もそうだけど、ここ数年はトラップ・ソウル系が流行していて、上記のシングル群も含め、本作は初聴でガツンとくるようなキャッチーな曲はそう多くない印象。シングルのなかだと"Turn Me On"使いの『Questions』くらいかな、キャッチーだといえるのは。でも逆にHIP HOP寄り曲やトラップ・ソウルが好みの人はお気に入り曲がたくさん見つかるんじゃともいえるかも。
次はアルバム曲について。個人的にいいなと思ったのは、Polow Da Don(久しぶりに名前見たw)プロデュースJhene AikoとR. Kelly参加ってだけでもテンション上がるのに名曲Mtume"Juicy Fruit"をサンプリングしてて昇天しちゃった『Juicy Booty』、Dej Loafが歌うサビがツボの『Handle It』、そしてMichael Jackson"Remember The Time"使いの『Even』あたり。あっ、あとDanja & QkauztionプロデュースでTy Dolla Sign & Verse Simmondsと早口っぽく歌う『Only 4 Me』も好きですね。
僕が持ってるのは日本盤で、DISC.1が22曲でDISC.2が23曲の計45曲。良くも悪くも全体的に似たような曲調のメロウ曲多めなので、全45曲ぶっ通しで聴いてると飽きが…。2枚組アルバムってボリューミーで豪華感あるけど、ひとつの作品としてみると駄曲もあったりして結果微妙な評価になりがちですよね。本作も例に漏れず…好きな曲をピックアップして聴く分にはいいんですけどね。次は12曲くらいに厳選したアルバムが聴きたいかもです。