A Tribe Called Questのメンバーとして、またソロ・ラッパー、プロデューサー、俳優としても活躍しているQ-Tipが1999年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム『Amplified』について。
当時の僕はA Tribe Called QuestもQ-Tipもそれほど興味があったわけではないのですが、1997年だったかな、大好きなJanet Jackson『Got 'Til It's Gone』にQ-Tipが参加してるのをきっかけに彼らの作品を少しずつ聴くようになり本作も購入したの覚えてます。
でも1999年頃の僕は子供だったせいかこの作品の良さがあまり理解できず、数回聴いてCDラックの奥の方へしまったままになってたんですね。それから数年経ち、ある程度大人になって(20代後半くらい)久方振りに聴くと「おっ、これいいじゃん」と味がわかるようになってました。
前置きが長くなってしまった。内容の方をみていきます。ほとんどの楽曲を手掛けてるのはQ-TipとJay DeeのThe Ummahですね。メジャーとアングラの間というか、どちらかというとアングラ寄りのジャジーなHIP HOPサウンドが聴けば聴くほど沁みてきます。
シングルはBarry White"I Wanna Stay"をサンプリングした『Vivrant Thing』、Kool & The Gang"N.T."をサンプリングした『Breathe And Stop』などでした。ゲストを迎えた曲は2曲あり、 Busta Rhymes客演の『N.T.』、メタル・バンドKornとの異色コラボ『End Of Time』なんですが、個人的に『End Of Time』はロック色が強くてちょい苦手というかあまりハマれなかったかな。
でもアルバム曲の方は好曲多数で、オープニングを飾るどっしりジャジーな『Wait Up』、このループの心地よさ…プライスレス!本作の中で一番のお気に入り曲『Higher』、そしてサビで聴けるQ-Tipの下手うまな歌が地味にクセになる『Let's Ride』など、気付いたらリピートしちゃってるほど魅力的な曲が盛り沢山。
なんていったらいいんだろう、ジャジーなんだけど数曲からはどこか当時流行してたTimbaland系な要素も感じる、懐かしいようで新しいサウンドになってますよね。このブログを書くにあたり久しぶりに聴いたけど、今聴いても全然古く感じませんでしたよ。