音楽一家Levert家の一員Gerald Levertが、2000年に発表した4thアルバム『G』について。2006年に40歳という若さで天国へ旅立ってしまったGerald…。亡くなって14年経ちますが、僕はGeraldの歌声のファンなので、今でもちょくちょくアルバムを引っ張り出して聴いてます。
では早速内容を見ていきます。参加してるクリエイター陣はGerald本人にEdwin "Tony" Nicholas、Darrell "Delite" Allamby、Joe Little IIIなど、前作『Love & Consequences』と似てる感じですね。
本作といえば個人的に昔から大好きな曲があるんですよ。どれかというと5曲目。そう、Kelly Priceと歌声を重ねる『It Hurts Too Much Too Stay』です。プロデュースとアレンジをKellyが手掛けているだけあり、彼女の歌声に合った悲しげで濡れた1曲になってるんですが、Geraldとの相性も抜群!歌える両者の歌声に酔わされ、そして圧倒される、聴き逃し厳禁の大人のミディアム・スロウになってますよ。
他の楽曲も見ていくと、まずはSilk作品でもおなじみのDarrell "Delite" Allambyが手掛けた曲から。彼の味が濃く出たドラマティックで濃密なオープニング・ナンバー『Application (I'm Lookin' 4 A New Love)』、微かにチキった感じの度数高めスロウ『Callin' Me』、『Nothin' To Somethin'』と、どれもDarrell Allambyらしい楽曲ばかりで思わずニヤリ。Gerald & Darrell Allamby曲は歌声も曲も濃いめだから、もしかしたら胸焼け起こす人もいるかもしれないけど、僕は全然ウェルカムです。
他も、安心して身を委ねることができる大人ミッド『Strings, Strings』、美しい王道曲だけどGeraldの雄臭い歌声がアクセントになっていて◎な『Mr. Too Damn Good』、後半の熱唱に心奪われる『Second Time Around』など、全体的に落ち着いた曲多めのリラックスして聴ける1枚に仕上がっています。
ということでアップテンポな曲はありませんが、要所にミッド曲が配置されてたりしますし、曲数も全13曲とちょうどいい感じなので、最後まで心地よく聴くことができます。