Edward "Buddy" Banks、Melvin Sephus、Larry "Bingo" Marcus、Dwight Thompsonの4人からなるクリーヴランド出身のR&Bヴォーカル・グループThe Rude Boysが1997年に発表した3rdアルバム『Rude As Ever』について。
1stアルバムや2ndアルバムを知ってる人は「The Rude BoysといえばJoe Little IIIでしょ」という声が聞こえてきそうだけど、彼は2ndアルバムのあとに脱退(というかグループは一度解散してる?)し、代わりにDwight Thompsonが加入しています。
変化があったのはメンバーだけでなくレコード会社も変わり、本作はインディからのリリースとなってます。この"インディ"ってのがポイントで、他アーティスト同様メジャーからインディへ移ったことでしがらみが解かれ、これまで以上にアツい作品になってます。
クレジットを見るとほとんどの曲を自分たちで制作&プロデュース。歌唱力も圧倒的で半端ないうえ曲も自作できる…強いですね。
彼らを見出したGerald Levert似の歌声に魅了される『Dance With Me』、変幻自在で縦横無尽なリードボーカルと美しいコーラスにノックアウトさせられるバラード『Wildflower』、『All Night Long』、『Rewind』、途中まではちょっと退屈かなと思いきや後半アツくなる『How Many Times』&『Soak N Wet』、グルーヴィ&ムーディーな『Too Good』、ゆるく踊りたいときなんかにピッタリの『I'm The One』、そしてThe Isley Brothers風の1曲『Menu』など、これらは雄臭くエモーショナルなボーカルが存分に味わえる好曲で何回聴いても体がアツくなります。
ラップ入りのアップである『Nothing To One』や『Party Goes On』、『I'd Give Everything』などもダレ防止に一役買っていていい仕事してますね。
ということで全17曲という結構なボリューム。捨て曲などない粒揃いの秀作ではあるけれど、贅沢を承知で言わせてもらうと、もうちょいコンパクトでもよかったのかなと思います。最後に、wikiによるとメンバーのEdward "Buddy" BanksとLarry "Bingo" Marcusはすでに亡くなってるみたいですね。ご冥福をお祈りいたします。