PHK6hr4

アメリカの女性R&BシンガーTanya Blountが1994年に発表したデビュー・アルバム『Natural Thing』について。僕が彼女を知ったのは、Whoopi GoldbergやLauryn Hillが出演し大ヒットした映画「Sister Act 2: Back In The Habit」(邦題「天使にラブ・ソングを2」)で。

この映画でTanya BlountとLauryn Hillがデュエットした『His Eye Is On The Sparrow』という曲を聴き、彼女のことが気になるように。その後Levert親子やPatti Labelleとパフォーマンスした『Endless Love』のカヴァーをYouTubeで見て、Whitney Houston似の歌声と歌唱力に魅了され本作の購入に至りました。

シングル曲からみていきましょう。本作からのリード・シングルは『I'm Gonna Make You Mine』でした。ほんのりニュー・ジャック・スウィングの名残りを感じるダンサブルなアップで、キャッチーさも申し分ないし、彼女の持ち前の歌唱力も発揮できていると思います。

2ndシングル『Through The Rain』は『I'm Gonna Make You Mine』とは打って変わってしっとり感のあるミッド・ナンバー。個人的に後半の盛り上がりとサックスの音色がツボです。そして3rdシングル『Hold On』。こちらも『Through The Rain』が好みなら気に入る可能性大。

お次はアルバム曲。ロマンティックなバラードを得意としたソングライターSkip Scarboroughが手掛けたL.T.D.のカヴァー『Love Ballad』は、本家の良さを残しつつもTanya色に染め上げた感じがいいですね。『Is It Love』は80年代を代表するシンガーFreddie Jacksonをフィーチャー。歌ウマな2人の共演ということで、両者の歌声に終始酔いしれてしまいます。あとタイトル曲でもある『Natural Thing』もリズミカル&キャッチーでスルー厳禁の出来になってると思います。

上記の曲を含む全10曲。歌唱力があるシンガーなので、どちらかというとバラードが目立つかな。ちなみにTanyaは1996年にDiddy率いるBAD BOYと契約し、2ndアルバムの発売を予定していました。が、結局は発売されることはありませんでした…。ということで彼女のアルバムはこれ1枚のみ。前述したとおり、歌声も歌唱力もWhitney Houston系の魅力的なものをもっているだけに、この1枚しか味わうことが出来ないのがとっても残念です…。

Natural Thing
Blount, Tanya
Polygram Records
1994-03-08

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