Pam Copeland、Nycolia "Tye-V" Turman、Rochelle Stuartの3人からなるアトランタのガールズグループBlackgirlが1994年に発表したデビュー・アルバム『Treat U Right』について。3人全員がピタッとしたショートヘア。どのミュージックビデオを見ても同じようなショートヘア・スタイルだし、このグループ「ショートのイケてる女の子3人組」みたいな何かコンセプトがあったのかな?
そこはちょっと気になる点ではあるのだけど置いといて…。彼女たちスタイルもいいけど歌もめっちゃ上手いです。僕が彼女たちと出会ったのは数年前で、たしかシングル『Krazy』か『90's Girl』のミュージックビデオを見て心惹かれたの覚えてますね。
その『Krazy』は本作からの1stシングルで、どっしりタイトなビートと彼女たちの華やかなボーカルが◎なHIP HOP SOULな1曲。『90's Girl』はノリノリでオリジナルもいいけど、13曲目に収録されてるリミックス『90's Girl (Encore Remix)』も人気でしたよね。手掛けたのはあのTeddy RileyでCheryl Lynn"Encore" 使いです!
とシングルではダンサブルに攻めた曲が多い印象があるかもしれないけど、バラード・シングルもありました。4曲目『Where Did We Go Wrong』です。これがまた珠玉の1曲で、彼女たちの美しくもパワフルな歌声に陶酔しちゃう確率100%。リードもいいし後ろも最高です。
あと話題曲かなと思うのが、Curtis Mayfieldが手掛けたThe Staple Singers曲のカヴァー『Let's Do It Again』。それとMariah Carey、Beyonce、Mary J. Blige曲などで知られるTricky Stewart参加の『Can U Feel It』、『Ooh Yeah (Smooth)』、『Can't Live Without U』なんてのもあります。
個人的にピックアップしたいのは5曲目『Chains』。黒く聴かせるミッドで、リードのグイグイ牽引していく様も重厚なバックコーラスもほんと最高なんですよ。
ということでバランスのとれた全13曲。時代的にニュージャックスウィングの名残りがあってもおかしくないけど、実際はそれほど感じず、ニュージャックスウィングが苦手な人も手を出してOKかなと思います。繰り返すけど5曲目『Chains』は要チェックですよ。