『Happily Ever After』などのヒットで知られる"甘しゃがれ系"男性R&BシンガーCaseが1996年に発表したデビュー・アルバム『Case』について。
懐かしい1枚ではあるんだけど、このアルバム…制作陣が地味に豪華なんですよ。クレジットを見てみるとMary J. Blige、Faith Evans、あとJam & Lewisと、R&Bファンならスルーすること不可能な名前がずらり。しかもMary J. Bligeは4曲も手掛けているので、Maryファンも要チェックですね。そういやCaseとMary、当時交際してたんだっけ?ちょっと記憶が曖昧だけどたしかそんな噂があったはず。
ではシングル曲から見ていきましょう。1stはそのMaryがソングライトで参加してる『More To Love』でした。HIP HOP SOUL系ミディアム・スロウで、軽やかな女性バックコーラスと重量感のあるビートの相反するものが共存したような心地よさが感じられるナンバーになってます。
2nd『Touch Me, Tease Me』はMaryがソングライトのみならずボーカルでも参加した話題曲で、フィメールラッパーFoxy Brownも客演。この曲は映画「The Nutty Professor」のサントラにも収録されているので、そちらで知ってるという人もいるかもですね。
この上記2曲がOKならアルバム曲も大丈夫。MaryとFaith Evansがソングライトで参加(しかもFaithはバックコーラスでも参加)という興奮を禁じ得ない特上ミッド『Don't Be Afraid』、Caseのハスキーな歌声をじっくり堪能することができるスロウ『Crazy』、『Rain』、そしてラストをかざるナンバーでJam & Lewisが書いた美曲『Cryin' Over Time』など、全14曲(うち4曲はインタールード)を収録。
全体的にゆったりとした内容になっているので、ティータイムやリラックスしたいときなんかにおすすめかな。あと雄臭い甘しゃがれた歌声好きな人も要チェックです。