USのR&Bボーカル・グループH-Townが在籍していたことでも知られるLuke Recordsから1995年にリリースされたLorenzoの3rdアルバム『Love On My Mind』について。
僕がなぜこのアルバムを買おうと思ったのか…それはKeith Sweatがプロデュースした『If It's Alright With You』が好みだったから。ひとつ前のN-Phaseのレビューと似たような理由ですねwそのN-PhaseのR. Kellyプロデュース曲も超絶よかったけど、こちらのKeith曲も負けてないです。LorenzoのアツくセクシーなボーカルにKeithおなじみの羊系コーラスが絡みつくスロウ…悪い出来になるはずがない。
この『If It's Alright With You』で心を鷲掴みにされた人は本作"買い"です。雄臭いスロウが心行くまで楽しめる1枚になってますから。
Luke Campbellを客演に招いたオープニングナンバー『Love On My Mind』、歌えるLorenzoのボーカルで牽引する感じの『You Ain't Had No Lovin』、こちらも歌で引っ張る実力派ならではの1曲『Shining Star』、女性シンガーTrelliniのコーラスが雄臭さをまろやかにしてくれる『Don't Wanna Share』、ちょっとKeithの香りがする「これぞ90年代R&B」といった感じの『Bout To Lose My Mind』、そして〆を飾る安定感抜群の『Betcha He Don't』と、全9曲中7曲が90年代男性R&B好きにはたまらない雄度高めのスロウになっています。
ただ…7曲目に配された『Just Wanna Touch Ya』はちょっと微妙かもしれません。SmethによるREGGAEラップが挿入されたRAGGA系で、良くいうとダレ防止に一役買っている。悪くいうと雰囲気ぶち壊しな1曲です。続く8曲目『Wanna Do Ya』もスロウジャムではなく、ほんのりビートが立ったミディアム・ダンサーなんだけど、こちらはいい具合にアルバムに馴染んでるので問題は無しだと思います。
とまあ7曲目『Just Wanna Touch Ya』が気になるところではあるけれど、それ以外はほんと素晴らしい。歌でグイグイ引っ張る+雄度高め。はい、めちゃめちゃ僕好みです。30年前の作品だけどそれがどうした。今聴いてもぶっ倒れそうなくらい秀作です。