20世紀最大のR&Bコーラス・グループBoyz II Menが2000年に発表した4thアルバム『Nathan Michael Shawn Wanya』について。タイトルは説明不要かもしれませんがメンバー4人の名前ですね。現在は低音担当だったMichaelが脱退し3人で活動中です。
当時(1999年〜2000年あたり)はTLC『No Scrubs』やDestiny's Child『Bills, Bills, Bills』が大ヒットし、チキチキ系ビートが流行していました。Boyz II Menは正統派のコーラス・グループ…ではあるけれど、大人の事情などいろいろあってトレンドを意識した曲も出さないといけないのでしょう。
本作も上記のヒット曲を手掛けたKevin "Shekspere" Briggsが『Beautiful Women』と『Good Guy』の2曲をプロデュース。『Beautiful Women』はオープニング・ナンバーなんだけど、再生早々チキっててちょっと笑っちゃいましたw
このShekspere曲もそうなんだけど、本作はダンサブルで実験的な楽曲がいくつかあり、『Step On Up』、テクノ調の『Bounce, Shake, Move, Swing』、爆速チキチキ曲『Marry Me』など、アップ・ナンバーに力を入れてる印象が感じられます。『Bounce, Shake, Move, Swing』に関してはかなり好き嫌いが分かれるんじゃないかな。大きな声じゃ言えないけど、正直僕はあまり好きではないです。
「Boyz II Menといえばバラードやミッドでしょ!」という方。安心して下さい。ラテン風味の哀愁系ミディアム『What The Deal』、Wanyaのエモーショナルなヴォーカルが炸裂するスロウ『I Finally Know』、そして本作からの2ndシングルにも抜擢された絶品曲『Thank You In Advance』のShep Crawfordがプロデュースした3曲を筆頭に、ヒットはしなかったけど個人的に好曲だと思ってる先行シングル曲『Pass You By』、歌声も曲も美しい『Dreams』、アコースティックな弾き語り調の『Do You Remember』、Wanyaの熱唱が◎な『I Miss You』など、彼らの真骨頂であるナンバーも多数あります。
国内盤のボーナストラックも含めると計17曲。過去作で貢献していたBabyfaceやJam & Lewisらが不参加なのは残念な点ではあるけれど、『I Finally Know』や『Thank You In Advance』、『Pass You By』など、心に染み入る楽曲も少なくないので、これはこれでアリかなと。


